ネット販売の光と影

ポイントは情報量と安心感

インターネット販売はビジネスです。ビジネスは「利潤」を追い求めるものです。利潤を追い求めるということはいつの時代でもビジネスの根幹なのです。

ひとつの商品に対して、設定できる粗利高は限られています。そもそもの販売数が伸びなければ、得られる利益には上限があるということです。そのような状態であるから、インターネットで販売を行う際には売る個数を最大化しなければいけないのです。インターネット販売を行うということは、「どれだけ売れるのか」ということに挑み続けることでもあります。そのために私たちは知恵を巡らせ、さまざまなことを試すのです。成功と失敗を繰り返しながら、その時の最善を尽くすのです。

「絶対に成功する方法論」などは、この世には存在しません。そして常に安定した市場というものも存在しません。この世の中にあるのは「買い手」と「売り手」です。そして「買い手」は気まぐれです。飛び交うさまざまな情報によって左右され、飛び交うさまざまな情報によってニーズがコロコロ変わるのです。ビジネスは常に流動的で、少し手を抜けば手を抜いた分だけ売り上げは落ちてしまいます。常に成功するなどということは起こるわけもなく、寝ていても何をしていても時間は過ぎていくのです。同じ時間でどれだけ売れたのかということがビジネスの規模であり、そのビジネスに関わる人の給与を左右しているのです。

利潤のないビジネスはそもそも成立しません。私たちは、「自分が関わること自体がコストである」と気がつくべきです。自分がそのプロジェクトに対して時間をかけた分だけ、組織にとってはコストであるということを知るべきです。だからこそ常にクリティカルであるべきで、「結果」を残すべきなのです。結果を残せないのであれば、関わるべきではなく、「がんばりました」というのは「当たり前」であって何も偉くはないのだということを知るべきです。

そのような厳しいインターネット販売ですが、ある程度の「売るための法則」のようなものはあります。それは「傾向」というレベルのものでもあり、「必ず」という次元ではないのですが、確実に結果を出した店舗が多い方法でもあります。

それは「情報量と信頼性」です。

ひとつの商材に対して十分な説明書きと、それを見た人が信じることができる信頼性が必要なのです。それが感じられる店舗であれば、アクセスの数を稼ぐことができれば売り上げは伸びる傾向があります。私たちは馬鹿ではないのです。与えられた情報をそのまま鵜呑みにするようなお人好しでもないのです。私たちは自分で考え、自分で選ぶ生き物です。自分で欲しいものを探し、自分で価値を考え、予算と照らしあわせて買い物をするのです。そのような私たちに対して、情報はあって多すぎるというものではないのです。興味がなければ見なければいいということです。

沢山の商品を取り扱うことはもちろん必要なのですが、ただそれだけでは足りないのです。ひとつひとつに十分な情報があって、さらにそれが信頼できることが大切です。さまざまに比較できるインターネットだからこそ、情報が命です。情報を入れ込むことは手間ではあるのですが、手間を惜しんではモノは売れません。